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2020.5.30

リビングに畳コーナーを作る

このおうちでは、当初プランを何度も作り直しました。その中でも、最初から最後まであったのが畳コーナーでした。ただこの畳コーナーの場所や規模、高さに関しては二転三転、いろいろ変更がありました。

●高さ-その部分を小上がりにするか、床のフローリングの高さに揃えるか?

●広さは? リビングのメインにするかどうか?

ソファや椅子に座る生活が中心になるのか?床に座る生活が中心になるのか?私はお客様に具体的な生活のイメージを想像してもらいました。

とは言え、なかなかすぐに答えは出ませんでした。

私やお客様に限らず日本人の大半がそうだと思うのですが、ソファーに座っていたかと思うと床に降りてみたり、はたまたダイニングテーブルに戻って明るいところで新聞に目を通したり(笑)、パソコンを触ったり、次は床でストレッチしたり・・・となかなか1つの姿勢にしていられないものです。

そうやって自由気ままに居られることが気分転換やメリハリのある生活に繋がる面もあります。

このお家では確認申請を出す直前に、お客様から連絡をもらい、最終的に3帖の畳コーナーを小上がり40センチ高さで作ることになりました。

ぎりぎりで変更するくらい最初から思い入れもあり、迷ってみえたんですね。

それぞれに長所と短所があるのが間取り-プランで、限られた面積の中で正解はひとつでは無いから迷うのもよく分かります。ジグソーパズルのように、たったひとつの答えが決まっているわけではないですから。話し合いを重ね、考えて考えた末、そこは「良し!これが今までの一番」と決めて一歩前に踏み出すしかないです。

それが注文住宅の醍醐味でもあるし、施主さまにも工務店にとっても大変なところです。

下の空間は引き出しを付けて有効活用しました。

畳はダイケンの和紙で出来た畳表を使いました。汚れが付きにくく、耐久性に優れ、色も現代風のものから自然なものまでインテリアに合わせて選べるのが特徴です。

あまりご存知の方が多くないかもしれませんが、畳と言うのは基本全て特注です。現場でサイズを測ってその家専用で作ります。同じ1帖と言っても、家ごとに壁の内側寸法は微妙に違うからです。畳屋さんに指定すれば様々な厚み、サイズ、畳表、縁で作ることができます。

例えば15ミリでも作ることもできます。

最初の案のようにフローリングと同じ高さにしたければ、フローリングに厚みを揃え畳を15ミリで発注すれば出来ます。

または、フローリングは床全面に貼っておいて、後から畳を置くかたちにしても15ミリなら気になる高さではありません。見切りなど入れて躓かないように工夫も出来ます。畳を取り払って、フローリングに戻す事も出来るので、”ちょっと和も楽しみたいな”というインテリア志向の方にはいい方法かも知れません。

本来の畳らしさを感じるには厚みがあった方がクッション性が感じられ、「あ~畳だなぁ~」となんとなく落ち着きます。用途にもよりますが、特にゴロンとする時などは30ミリ位はあった方が良いです。ちなみに昔からある本畳は厚みが55ミリです。

最終的に小上がりになったことで、畳の厚みに余裕が出来たため、今回は畳屋さんと事前に相談し、40ミリの厚みの縁無し畳に決めました。

大工さんにはそれを伝え、引き出しにどれだけのスペースが取れるかを逆算。

引き出しの作りに関しては、大工さんからもアイデアをもらい、できるだけ簡単に合理的に作ることにしました。

同じような小上がりの下の引き出しを建具屋さんに以前頼んだことがあります。下の写真がそうですが(これはこれで良いのですが)材料も手間も作り込み、どうしても高価なものになってしまいます。

今回、引き出しは副産物的なものであまりそこにコストがかけられないので、大工さんに作ってもらうことにし、できるだけ丈夫かつ簡易な構造にしました。

写真のものは、和室の部分にも掘りごたつがあったり床の間や襖もあったりして和室としての設えなので、これくらいしないとバランスが取れないと考えた上での設計です。

今回はデザインの方向性も建て主の年代も違い、これで必要充分と言うところを狙ったつもりです。全体のご予算などを踏まえた上で私はどういう風に作るか、誰に頼むかを考えていきます。

その辺の頃合いは難しいものがありますが、信頼してお任せいただいているので責任とやりがいがありました。

図面の片隅に構想をスケッチで書いては大工さんに相談して、材料や作りも決めて行きます。毎回、どの家でもこのようにその都度考えて、現場に相談を持ち掛けながら進めて行きます。もうすぐこの現場も終わりこのようなやり取りが暫くできなくなると思うと、寂しさも湧き上がって来ます。

こうやってお客様と作る職人さんとの間の懸け橋になって、色々と作るものをイメージして考えている時、それが日に日に形になる時が一番楽しいです!

この畳コーナーはまさにコーナーという名に相応しく、テレビの前から離れちょっとゴロンとしてまったりしたり、静かに本を読んだり、逆に小さなお子様と遊んだり、洗濯物をたたんだりと、リビングにあってサブルーム的にいろいろな用途に使えそうな面白い場所になったと思います。

クリーニングが終わった昨日、ここに畳が収められました。

完成しました!夜、ひとりで初めて照明点灯し眺める・・・。

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