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2023.2.14

ツーバイフォーの特徴とは?

今週、工場で作った構造パネルが届き、大工さんが建て方工事を行いました。

在来工法もツーバイフォーもこの工程や呼び方に関しては同じです。とび職さんと言われる建て方専門の大工さんが集まって、朝早くからレッカー車を設置し、手際よく届いたパネルを組み立てていきます。

 

 

これが在来工法だと、最初に柱を立て梁を組んで柱を立て棟上げをしてと言う形で進み、早く屋根の形が見えてきます。

ツーバイフォーの場合は壁工法のため、壁(構造用面材)が貼ってあるパネルを順番に1階の床から立てていきます。1階の壁が全て終わると2階の床を今度は水平に乗せて行きます。

2階の床が終わると、今度はその上に2階の壁を順番に並べていきます。

 

 

地震に強い

ツーバイフォーは床→壁→床→壁と言うように下から順番に組み上げる為、プラットフォーム工法とも言われます。

耐震性が高いのも、この工法によります。

床.壁.天井で出来た箱のようになっていて、上下、左右方向からの力を六面体全体で受け止め、地震力をバランス良く分散・吸収します。

段ボール箱は紙でできていて、紙だけの状態ではペラペラなのに、段ボール板を6面に立ち上げ蓋をしてテープをカチっと止めた途端に簡単にはつぶれない、しかも軽い箱になりますよね。

 

 

ここで「軽い」という事が大事です。

地震力は×重さですから、同じ地震を受けても重ければ重いほど建物はそれだけ大きい力を受けてしまうわけで、

それに耐える為に強度を上げなければなりません。

 

レース用の車や飛行機も、何でもそうですが、軽さと強さのバランス、これが性能を決めます。

 

 

火が燃え広がりにくい

そして火災に強いのもこの工法の長所です。1階と2階の壁が通じておらず、2階の壁で一旦途切れていることにより万が一、火が発生しても火が燃え広がらないようになっている。その部分をファイヤーストップといいます。(文字通りですが)

 

たくさんの種類の材料を必要としないシンプルな材料と工法で、誰にもわかりやすく作られたオープンシステム(=ツーバイフォー)ですが、耐震性、耐火性、気密性をこの工法を採用することにより、比較的簡単に同時に実現しやすくなります。

そういう意味で非常に合理的な工法です。

難しい事を考えなくても、ごく標準的な仕様で省令準耐火構造として認められ、火災保険もお安くできます。

 

 

一度現場でそれが組み上がるところを見ていると実感しますので、興味がある方はまだ仕上がる前の構造体を、そのような特徴も知った上で、ご覧になると勉強になると思います。

 

今回は1階に22畳ほどの柱のないLDK空間が広がります。ツーバイフォーは壁工法のため、柱がない代わりに、適切に一定の長さの壁を配置しないといけないルールがあります。

 

 

ただ、家の構造計算を行えば壁がどうしても欲しくない所には入れずに、構造補強することによりクリアできることも多々あり、プランの自由度が広がります。

ただし、その分材料コスト追加でかかることも覚えておきましょう。

 

このおうちも2階の壁と1階の壁の位置が一致していないところが各所ありますが、2階の壁の下に大きめの床梁を入れることでクリアしています。

 

 

耐震性のために、間取りが大きな制約を受けるようなら、どうしても叶えたい空間のために多少コストをかけてでも構造を柔軟に考えて、計算検証した上でクリアするのも1つの手ですよね。

 

今はそこを大工さんの経験値だけに頼るのではなく、計算によって理屈で答えを出すので、安心です!

 

 

ということで、風が強い日もかかわらず、5人の大工さんが大変頑張ってもらって、なんと1日で屋根の野地板まで組み上がりました。

36坪でこの速さでできたのは初めてです。

 

 

大工さん、お疲れ様でした!

明日からは窓を取り付けたら。次はお客様との上棟時打ち合わせです!

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