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2011.4.14

デザインとアートの違い

 

BS朝日の一周年記念特番で木梨憲武のデザインって何だ?と称してバルセロナを旅する番組が録ってあったのを今日は夜、一息ついて見ました。

一番心に残ったのは「デザインとアートの違いって何だ?」と言う問いかけ。

木梨さんが最初に訪ねたのは”カベリア・マリスカル”というデザイナーのアトリエ・・・。

この人はバルセロナオリンピックのキャラクターをデザインした今超売れっ子のデザイナーらしい(最近こういう情報に疎くて知りませんでした)

でも見てて、この方の生み出す絵やオブジェが好きになりましたし、アトリエの雰囲気や気難しいと言われていたマリスカルさんのメチャメチャ茶目っ気のあるキャラクターにもすごく惹かれた!

こんな感じのかわいいデザインです。
その他、「チコ&リタ」という日本ではあるバイヤーの判断で、(日本では子供に受けないとダメという判断のもと)放映の予定の無いキューバを舞台にした大人の為の格好いいアニメなど。
ソファはじめ様々なデザインの椅子が配置されリラックスしてミーティングできるコーナーのあるオフィス。

こんなセンスのいいオフィスで仕事する超売れっ子のデザイナーがデザインとは何?と聞かれてどう答えるかな?と思ったら、意外というか、すごく根っこのところを答えてくれた気がした。
曰くデザインとは・・・・
「クライアントが与えてくる問題点を解決すること。それを予算や時間の制限の中で答えを出さなくてはならない。

”アートとデザインの違い”それは相手との距離の違いです。デザインの方がより相手と通じ合おうという気持ちが強い。相手への理解が大事だと思います。」

この言葉が、すごく自分の懐にしっくり納まった。
自分の仕事について時折、いったい何をしている仕事なのかな?と分らなくなる時がある。デザインのセンスが飛びぬけてるわけじゃないし・・・。何か新しい突拍子も無いアイデアが出せるわけでもない。自分で独立して仕事を始めたはいいが、クライアントから言われるままに動く、受動的な仕事だと思って、これでいいのかな?と考えたりもする。

でもこのマリスカルさんの言葉を聞いて、合点がいった。
そうだ、自分もこのことを考えていつも仕事している。
自分の仕事の意味をごく端的に言ってくれた気がした。
私の仕事もハジマリはいつもお客さんからの「問題点」だ。
そして、予算と時間の制約の中で、ベスト(というかベター)な答えを出そうといつも考えている。お客さんの顔を思い浮かべて、悩んでいた顔が最後ニコニコ顔に変ることをイメージして、今何が最適か考えている。
仕事への姿勢で独立してから一番変ったのが、たぶんそのニコニコ顔のイメージを仕事の幹に置いて仕事をしていることだろう。
だから、自分がしていることはやっぱりデザインなんだ。
使う人の助けになること、使う人の為に一生懸命考えて作ること、がデザインなんだ。非凡な才能とかが無くても、そう意味では、誰でもデザインが出来る力があるんだと思う。
誰かが誰かの為に、何かが出来るはずだ。

もう一度、自分の仕事が何なのか?簡単な言葉で自信をつけさせてくれたマリスカルさんとこの番組に感謝です!
最後に、マリスカルさんのもうひと言・・・。

「仕事場に日差しが差し込み、それが昼なのか、夜なのか、雨なのか、寒いのか、夏や冬、そんなことを常に感じなくてはものづくりは出来ないのです。そう言ったことが一番大事だと思うんです。」

うちではこの陽気に誘われ雑草の成長に春の息吹を感じます(笑)うちの自宅オフィスももうそろそろ庭を整えますかねぇ(笑)

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