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2012.3.20

塗装の工程について再認識

 

塗装工事は仕上がってからの違いは分かっていても、それを仕上げるまでの工程について今一度しっかり把握をしておきたいと思い、今日はじっくりと話を職人から聞きながら半日現場に居た。
今回の仕上げは木地に着色をし、サンディングシーラーを1回ないし2回行い、ペーパー掛け後、ウレタンクリアー仕上げという合計3〜4回塗りの工程を伴う仕事になるということだ。
じっくりと見させてもらうと、手間のかかる仕事だということが改めて認識出来た。
オスモカラーやリボスなど着色とオイルを同時に塗ることのできる塗料に比べ、手間が多くかかる。(オスモは2回塗り)

また、着色する場合、ベイツガ材に対しては、(オークやタモに比べ)浸透が早く、ちょっと重ねて塗るだけですぐ塗料が入ってしまいムラが出やすい。だから、着色時に非常に気を使う=手間がかかるらしい。
一方オスモなどオイルが含有しているものの場合は浸透スピードも遅いので、少々もたもたして塗り重ねがあってもムラになりにくい。場合によっては、塗ってから拭き取っても、容易に余計な塗料を取ることが出来、ムラにはなりにくい。

この現場では主にベイツガ、階段部分のみオーク材を使っているのだが、ベイツガの方が色の浸透が早い。
オークは硬木で繊維が詰まっているので、それほど早くは浸透しないようです。
ベイツガの方がオークより安い材料なのに、着色のときはベイツガの方が扱いにくい。本当にあっという間に滲みていくので、一発勝負的な感じ。サッサと筆を走らせないと、ムラになってしまう。かと言って細かいところを気にする慎重さも必要になる。「言ってみれば、半紙に筆で字を書くようなもんだね?」と言ったら、「そのとおりです」と職人。

前回も書いたが、輸入建材系の住宅はこの塗装工事の出来栄えいかんで仕上がりの現場に違いが出る。こうやってひとつひとつ現場で色を付ける。こんなに現場で塗る仕事が多い住宅現場は最近少ないと思う。だからこそ、その手間・工程をもっと我々のような管理者がちゃんと理解して工法による仕上がりの違い、コストの違いも説明していかねばならないと思った。手間をかければかけただけ結果の出る、塗装は材料単価比率が少ないだけに、如実にそれが現れる仕事だ。
ただ、建築工事は全体のバランスがとれた時、一番いい建築になると思うので、コストについても、もちろん各業種とも上を見たらきりがないところを「ここまでで十分」というところを見つけてコストを最適配分していかねばならない。
塗装についてもその見極め所をしっかり理解するため、今日は現場に赴いたのだが、私なりに整理でき、スッキリとしたのであった。

外部はほとんど出来ています。まもなく煙突の外部にブリック調タイルを貼ります。
煙突とキャップを付ければ、足場の解体が出来ます。

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