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2023.5.7

屋根リフォーム~カバー工法?葺き替え?それぞれの特徴

現在進行中の四日市の大規模屋根住宅のリフォームですが、現在、屋根工事が進行中です。

今回の屋根のリフォームは葺き替えです。

 
 

施工前

 

屋根のリフォーム工事には大きく3つほど方法があります。

●その1つは、塗装をすること。

●2つ目は現在の屋根はそのままにして上から新しい屋根をかぶせるカバー工法です。

●3つ目が、今回のように現在の屋根を撤去して新しく屋根を施工する葺き替えです。

 

コスト面で行くと1番が1番安く、3番目が1番かかります。

安全性と今後のメンテナンスコストのことを考えると、3番目が一番優れています。

 
 

既設屋根解体中

 

葺き替えのメリット

 

今回のように葺き替える場合は、カバー工法では見えないルーフィングの下の野地板の状況まで全て確認ができるので、新築で言う所の上棟の状態からの工事からのスタートとなり、最も安心できます。

一方葺き替えの気になるのはコストがかかると言うことになりますが、そのコストの主な要素は、現在の屋根の解体撤去と廃棄処分費です。

 
 
 
 
 

 

ここで問題になるのが、現在の屋根にアスベストが含まれているかどうか?

 

アスベストが含まれていると、通常の処分費の2倍〜3倍の処分費がかかります。

 

(事前に屋根の施工年代を知るか、屋根の裏側にあるナンバーなどで、アスベストが混入しているかどうかに関しては判断できます。

それが分からない場合は、屋根の1部を採取して検査機関にかければはっきりします。)

 
 
 
 

 

カバー工法のメリット

カバー工法のメリットとしては屋根は一新された上、コストが葺き替えほどかからない。

現在ある屋根をそのまま残して、文字通り上から新しい屋根をカバーするので、吹き替えの場合生じる既設屋根の解体撤去処分費がかからないところが大きいです。

 
 
 
 

カバー工法の採用の注意点としては、どんな家にも採用ができるわけではありません。

 

凹凸のある瓦などへの施工

既設屋根の損傷が著しく、上乗せができない場合

漏水などの問題を抱え、下地の根本原因の確認が必要な場合

重量の加算に構造的に不安がある場合

 

以上のような条件に当てはまる場合は、設計者施工者と慎重にお話を進めた方が良いです。

一番避けたいのは、見えないリスクを確認・是正せず、見た目だけを綺麗にすること。

 

このような対応だけは避けたいです。

 

 

野地板の劣化が激しい場合(今回とは別の現場の状況)

 

 

実際に、今まで私の携わった工事でも、当初塗装でのメンテナンスを考えていたところ、実際に屋根に上って見ると、劣化損傷が著しくカバー工法でも対応が難しかったため、葺き替えに切り替えたことがあります。

 

既設屋根の劣化損傷が著しい場合(今回とは別の現場の状況)

 
 

今回とは別の現場「パミール」という名称の屋根はノンアスベストに切り替わった頃の屋根でこのようになっている場合が多く、カバー工法には向きません。

 

 

屋根の状況や構造によって内容も変わってくるので、以上のような特徴を踏まえた上で判断していただければと思います。

 

 
 
 

外壁塗装終了後、屋根施工前

 
 

ルーフィング(下葺き材)完了後

 
 

今回は、輸入住宅のデザインの要素が多く含まれた特徴的な屋根形状です。

タワー、ドーマー、煙突、天窓などお手本のような要素が全て含まれています。

 

入り組んでいる屋根は見た目も起伏に富んで輸入の素晴らしいデザイン性を生んでくれますが、

故に施工を熟知している職人だからこそ安心して任せられるデザインです。

 

仕上がりもまた追ってご紹介させて頂きますね。

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