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2018.5.3

輸入住宅 在来工法 浴室のリフォーム

在来工法で浴室を作ることは、輸入住宅では良くありました。最近では新築では採用されるのは大半がユニットバスですが、15〜25年前には、私もよく在来浴室の施工現場をやりました。
当時は何と言っても浴槽から水栓、タイルまで全てお気に入りのものが作りたい家のスタイルに合わせてチョイス出来ることが、お客様にも好評でした。
特にこだわりのある住宅会社では、今と違い逆に在来浴室が標準というくらいでした。

しかし、自由度が高い一方で、現場管理は大変で、注意を要する箇所が沢山あります。最近でも在来浴室を作る際は排水や防水、断熱やメンテナンス性、タイル割りなどの見た目の綺麗さまで色々と気遣い施工します。
ユニットバスより、どうでしょうか?
少し大げさかも知れませんが、経験上、10倍の労力を使うイメージです。
それくらい気を遣ってちょうどいいと言うことが、今回のようなリフォームをやる内に分かって来ました。

今回のお宅は壁埋め込み型のシャワー水栓の調子が悪い、漏水の可能性があると言う話から発展して、色々と今までの浴室の不具合を根本的に解消する為、ユニットバスへの変更をご提案し、実施することになりました。

タイルの解体撤去は大変な上、下地を傷める可能性もあるので、タイルは残し、その内側に入るサイズのユニットバスを設計します。
予め採寸し、施工より1ヶ月以上前にショールームにて、仕様決め、発注しておきました。
浴槽は外した後に洗い場タイルと土間コンクリートをはつり落とします。
やはり、土が湿っていて恒常的に水がタイル下に漏れていたことを知ります。

一番心配だったのは、土台が湿り腐ることや、白蟻が繁殖していないか、と言うことでしたが、幸い当時の防水シートがかなり効いていたので、思ってたほど悪くなく、そのまま継続利用出来ました。

立ち上がりに再度防水シート500巾を貼り、土からの湿気を防止する為のシートで覆って、土間コンクリートを打ちます。
割れ防止のメッシュも入れました。

打設後、養生に3日ほど置いて、ユニットバスの組み立て設置をします

ひとつ誤算だったのが、天井の高さが低くて、選んだユニットバスが入らないこと。
もっとも構造に関係ない造作天井だったので、切り落として、懐を確保することにしました。
しっかりと合板と防水シートがしてあったので解体に少々手こずりましたが、大工の知恵を借り何とかなりました。
その後、電気屋が新しい暖房乾燥機能付換気扇の為のダクトと専用回路の配線をします。

ここまで、結構な仕事がありましたが、まだユニットバスの施工には入れません。
今の窓は大き過ぎて、ユニットバスのシャワー水栓や鏡と干渉してしまうので、窓を小さいものに変えます。
約1/3ほどのサイズの縦滑り出し窓に取り替え。
残りに外壁を新しく作って埋めて、断熱材。外側は今と同じラップサイディングを貼り、色合わせした塗料で塗ります。

ここまでやって、ユニットバス組み立て前の段取完了です。
いよいよ、ユニットが運び込まれ組み立て開始です。

この段階まで来ると、私の中ではほぼ7割が済んだ気持ちになります。ここまでは予期せぬことが起きますが、ここからは先が読めて、終わる時期もはっきりとお客様にお伝え出来、安心してもらえます。

ユニットバスの設置の翌日、午前は大工を入れ洗面側に壁を立て、午後には塗装屋を入れ、既設に合わせた白で枠や巾木の塗装を。

その次の日に内装屋を入れて、壁クロス、床にクッションフロアを貼ってもらいます。
クロスは全面では無いですが、現在の輸入クロスに近い柄、色のクロスをサンゲツから選んで頂きました。

最終日は洗濯水栓やシャワーなどの器具と配管を繋ぎ込み、換気扇スイッチやコンセントを付けて、試運転します。
養生を剥がして、お客様に確認して頂き、お引き渡しさせて頂きました。

ショールームで決めて頂いた薄いピンクの壁と浴槽をお客様には気に入って頂きました。
冷たく無い洗い場の床を踏まれて、これは滑らないよなぁ〜!と今の浴室の進化を実感しておられました。

お客様から色々とお話を聞くと、最初に新築を建てる頃と比べて家族構成や年齢も重なり、お風呂に求めることも変わって来ますね。
デザインも大事ですが、
暖かさ、滑りにくさ、段差の解消、手すりや物干し場所としての機能、排水口やカウンターの掃除のし易さ、配管の今後のメンテナンスのし易さなど。
メーカーさんもお客様の要望に応えて、確かに「なるほど!」と思わせる機能を備えるようにどんどん進化しています。今後は気持ち良く暖かく安心して、お風呂で体を休めて頂きたいです。
ありがとうございました。

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