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2020.8.26

輸入窓の交換~Marvin出窓(前編)

少し前になりますが7月末から8月頭にかけて窓の交換をまとめてしておりました。

これから台風シーズンも近づくと言うことで窓については意識がいくところです。

その中で2件ほど工事をご紹介したいと思います。

 

 

1つは、1990年竣工、築30年の輸入住宅

現在マーヴィン(Marvin)の出窓が付いているが、その窓が雨漏れで傷んで、その下の腰壁も崩れかかっている状態を元の通り直す工事。

 

もう一つは1997年竣工、築23年の3階建て輸入住宅

現在メーカーがなくなっているキャラドン(Caradon)と言う輸入窓を日本の窓に取り替える工事。

 

本日は前者の方を説明します。

因みにこのお客様は、「他社に相談しても、国産の窓でしか交換できません。」と言われて来ました。

しかし、「今と同じマーヴィンの出窓を気に入っているので、出来れば同じもので交換したい」という強い思いから、弊社を探して来られました。

 

 

報告をもらったのは昨年の9月末でした。

送っていただいた写真を見るだけで状況がかなり悪い事は察することができました。

現場に行って確認すると、出窓が傷んだところに水が入り、下の腰壁が腐って崩れていました。壁は取り払い、

出窓がこれ以上下がらないように柱で仮に支え、隙間にはコーキングと、ひとまず養生をして現場の採寸をして帰りました。

 

 

 

輸入窓は納期が2~3ヶ月かかります。

今回は最近はあまり頻度の多くない出窓で納期が長くなり、さらにコロナの影響もあって取り替え工事ができたのが、この7月になりました。

 

今回のポイントは、

①出窓の形状と全く同じように腰壁を復旧しなければならないこと。

 

そしてその腰壁を支えるための基礎が傾いてしっかりしていなかったので、

②基礎から作り直さなければいけないこと。

 

 

まず海外から届いた出窓を庭に置いておいて、新調出窓のサイズをいつでも図ることができるようにしておきます。

→出窓のサイズは今ついているものとほとんど同じでした。それがわかっていたので今回同じマーヴィンの出窓を取り寄せたのですが、届くまで若干心配していました。安心しました。

 

数日後、大工さんと入場し、今ついている出窓を完全に取り外し、壁を養生しておいて、基礎を作る準備をします。

 

 

基礎は現在のCBを型枠代わりにして中にコンクリートを入れ、べた基礎の様にカサ上げした土間面を作りました。

CBの立ち上がり精度は悪いですが、出窓が付いてから出窓の形に合わせて巾木の出入りで調整しようという作戦です。

左官屋と話し合いその方法に切り替えました。本体の鉄筋が露出して錆びていたので、これによりちょうど生コンで包まれて良いです。

※勿論、木部は幅広防水シートで絶縁しています。

 

 

基礎を作って、しばらく養生に数日おいてから、大工さんが入ってきて、いよいよ新しい出窓を取り付けます。

 

 

 

出窓に合わせて壁を六面体に起し、そこに新しい出窓をのっけます。ここまでで結構頭を使いました。

既設開口上部が少し下がっていて、開口高さを確保するために少し切断する部分が出てきました。

リフォームでは始めてから分かる事も多々あるので、臨機応変に対応する必要があります。

 

 

いつもの大工さんで慣れているのでその辺は現場で話し合いをしながら、進めて何とかなりました。やはりこういう時に必要なのは「経験」です。

 

ポイントの3つ目は、

③障子を取り外しておくことです。

 

輸入窓を前もって私が荷受けした際にそこですぐに障子を外し、塗装屋さんに持ち込んで、先に塗装を依頼しておいたのは今回段取りとして良かったです!

大工さんが入るまでに塗っておいてもらい、取り替える当日に塗装屋さんか障子を届けてもらい、金具を元通り取り付け、家の中に並べて待機しておりました。

ペアガラスの入った木製障子が重いのでこれを6本とも外してあれば、かなり重さが軽減すると考えました。

 

 

とはいっても出窓は幅が2.4メーター高さが1.5メーターもある6連窓ですので、取り付けるのは私を含めて3人がかりでやっとでした!!(‘;’)

 

 

枠を設置した後から障子を取り付ければ、ひと安心。

ただし

④建て付けが正確か確認するまでは枠は仮固定にしておきます。

それもポイントの1つです。

PS:ずっと以前障子が外れることを知らずすごい大変な思いをして出窓を取り付けていましたが、古い家をメンテナンスするようになってからはこの仕組みが分かり楽になりました。まだそのことを知らない方も多いので、重い輸入窓を交換する工事の方はこれをお勧めします。

窓が取り着いたら中と外にケーシングをつけて大工さんの仕事はここで終了です。

 

 

この後外部にタイルを貼っていきますが今回のご説明はここまでとします。

築30年になるこのお家のタイルは、全く同じものは無いので、似たものを探して来ました。この中から選び、次の工事までに準備します。

『二丁掛』というレンガを横から見たスタンダードなサイズなので、大きさはぴったりです。

 

この工事のYoutube動画はこちら↓

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