このたび江南市で完成したおうちの内容に関して、ご紹介しています。
本日は照明器具のお話です。
私がこの業界で仕事を始めた25年前頃から比べ、
最近の照明器具で大きく変わったところ。
それは電球です。大きく分けて ①白熱球→②電球形蛍光灯→③LED球 と言う感じで変わって来ました。
当時はリビングや寝室など寛ぎを求める場所には温かい光の「白熱球」を使いました。「白熱球」は蝋燭の光と同じ。ひとが根源的に落ち着く光です。
但し、全てにそれを使うと照明に電力をたくさん使ってしまうので、「電球形蛍光灯=Panasonicではパルックボールという商品名」を併用しました。
蛍光灯がソフトクリームのように(笑)巻いてあるこれです。
これは電球の形をしていますが、中身は蛍光灯。白熱球の約1/4~1/5の消費電力で同じ明るさなので、数が多く点灯時間も長いダウンライト等に使いました。
そして、勉強部屋やキッチンなど作業が伴う場所には、値段は安く部屋を全体に明るく出来る「丸形蛍光灯」や「直管型蛍光灯」というのが一般的でした。
しばらく①白熱球とその代用として②電球型蛍光灯が共存していました。
なので、リフォームでご訪問するとこのようなパターンになっていることが多いですね。これの欠点は電球が大きいのでダウンライト自体が大きくなること。
ダウンライトには丸い形が多いですが、直径15㎝などは今見るとちょっと住宅には大きい気がします。穴の大きさも12.5㎝など色々あり、電気屋さんが穴を空ける際にはかなり気を使って慎重に開けていたのを覚えています。
やがてそこにLED球が入って来て以来、家の照明は一気にLED化しました。
穴の径もほぼほぼ10㎝で共通するようになり、地味なことですが管理上も楽になりました。
最初は価格も高いのでどうかな?と思いましたが、価格がこなれてくると一気に普及し、照明器具のカタログもメインがLEDとなりました。
イメージ的に確か2~3年くらいで入れ替わった気がします。
今ではLED球の中に、電球色、温白色、昼白色、昼光色の4色があり、シーンに合わせた色調が選べるようになっています。
最近加わった「温白色」は電球色だと少しオレンジ過ぎ、昼白色だと少し冷たいなぁと感じる場合に、その間を取ったような色味で、例えば洗面やキッチン、クローゼットなどではこれがちょうど良かったりします。
お洋服など選ぶ際に電球色だとオレンジ掛かって見えるので、コーディネートの際に、外へ出てから「あれ~、ちょっとイメージ違う」という事があるかも知れません。まあ、自分の服なので慣れて来れば補正して選ぶでしょうが。
料理の際の食品の色、お化粧の際の顔の色、そういったものもあまり照明に影響されず忠実な方が良いという方も多いでしょう。
LEDなら消費電力は白熱球から比べたら1/8位に抑えられてますから、家全体として照明器具の消費電力量は昔に比べ相当下がっていますね!
寿命もざっくり言えば白熱球2000時間→電球型蛍光灯10000時間→LED40000時間というところなので、電球の交換手間を考えたらLEDの選択は頷けます。
今回のお家でも家の照明全てがLEDです。
続きは次回へ・・・
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